2014年8月22日
従業員の離職が定年退職を除いて数十年間無いクリニックへ訪問していたとき、経営者の方が帰る従業員に向かって「有り難うございました。」と言って送り出していました。
よく「お疲れ様でした。」「ご苦労様。」と言っている社長はいると思いますが「有り難うございました。」と従業員へ行っている経営者は初めてみました。
気になり先生へなぜ「有り難うございました。」と言っているのか尋ねたところ
『有り難うございました。と言うことが当たり前だと思っていました。』
更に離職が無いことについて尋ねたところ
『最初はそうでもありませんでした。従業員とコミュニケーションをとり、”医療”に対し同じ考えをもった人が残った結果、離職がでないクリニックになったのだと思います。
”理”を大切にし、利己主義な考えを持たない事も関係しているかも知れませんね。
自分の快楽を求めるのではなく、従業員の生活も気にかけながら、日々働いて頂いている従業員に感謝することで、結果(利益)が付いてきました。
診療報酬改定により業績悪化が見込まれた時も僕が「どうしよう。」と言うと従業員自ら考え、みんなで対応する事により 売上を落とすどころか、が逆に売上増加となりました。
細かい事は全て従業員に任せ僕はノータッチです。100%女性の従業員ですので上手くいっているのは、もしかしたら妻が上手くやってくれているからかも知れませんね。』
先生のお話しは とても面白く、聞いている僕も暖かい気持ちになりました。
と同時に、先生が従業員一人一人と当たり前の様に、日々”人”として接しているのが感じられ、いろいろ考えさせられました。