2014年8月1日
会社や事業には経営理念や経営ビジョンがなければならないといわれます。理念自体に社員が共鳴すれば、働くインセンティブにもなり、企業における求心力にもつながる。すなわち経営理念は企業文化を形成する主要な要素です。
創業者・経営者の方は「創業への思い」は必ずあります。経営理念の意味は「我々はどこへ行こうとするのか」を示すことです 。それによって、社員の心が一つになり会社がまとまるのです
この経営理念には、一般的には以下の3つを基本としています。
1.「存在意義」
これは自社が何のために存在するのか、企業として社会に何を提供するのか、といった事などが入ります。 例えば「お客様の発展と繁栄を支援する」、「お客様の健康 増進に役立つ」、「革新的な商品・サービスで社会に新たな利 便性を追求する」など、業種・業態・事業で訴求する価値は様々だと思います。
2.「経営の姿勢」
これは経営を行ううえで重んじることなどです。例えば「創意工夫を重んじる」、「常にスピード、素早い組織行動をとる」、「公正・公平な経営を行う」などが考えられます。
3.「行動規範・行動指針」
経営者も含め従業員一人ひとりに心がけて欲しいことなどです。これは、「創造性」、「挑戦」、「相互信頼」、「報告・連絡・相談」、「協調性」、「思いやり」などで社訓とも言われています。
ある書籍では、パナソニックで世界的にも有名な松下電器産業にも創業時には「経営理念」なるものはなく、創業の15年後に松下幸之助氏が従業員に明確な経営理念を発表したと言われています。この理念発表後は、従業員の意識がひとつにまとまり驚くほど事業は急速に発展した。 その時のことを松下幸之助氏は、「経営に魂が入った」と言っています。
皆様の事業・会社には「理念」はございますか。